こんにちは。オワマル研究所、副所長の澤登和夫(さわとん)です。
ぼくは年間50回ほど、講演をしています。
特に自治体から自殺対策がテーマでご依頼をいただくことが多いです。
自殺対策といっても結構雰囲気は明るいのです。
今日はその中でも、私たちが大事位している⭕️に関してとても印象に残る講演会をご紹介します。
約1年前の2019年3月に福島県塙(はなわ)町で講演させてもらった時のことですが、その時の様子をfacebookに書いたものをベースに書きます。
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まさかこんなフィナーレになるとは。。
昨日の福島県塙町の講演会、
「あなたが大切な人にできること〜”生きる力”がわいてくるメッセージ」
いつも通り座学形式の講演会だったんだけど、、90分間終始すごくいい雰囲気で、意見も活発に出て、、このまま終わらせたくなくなってしまった。
テーマである
「大切な人」のためにも、、まずは自分自身の”生きる力”を感じて欲しい。
そのためには、、、
生きていることをみんなで感じてみよう。
ちょうど、体育館のような広い場所だった。
約100名の町民の参加者さんに言った。
「本来、最後は質問コーナーなんですが、、
やりたいことが出ちゃいました。
ご協力頂けますか!?」
「はいっ!もちろん」
「ありがとうございます。
では、、みなさん立ってください。
一つの輪になってください。
隣の方と手を繋いでください」
100名の、一つの輪ができた。
この輪を見ただけでグッと来た。
そして、
ぼくが最初に右手を揺らした。
ぼくの左隣の人の左手が揺れ、
今度はその人が右手を揺らす。
隣の人の左手が揺れ、、、
こうして波が連なっていった。
命の波。
ゆっくりと。
時にとまりそうになりながらも。
数分後、自分の左手まで波は戻って来た。
2回目は、
目をつぶった。
目をつぶって待った。
1周して
左手が揺れるのを。
信じて、待った。
1分後か2分後か、、
ぼくの
左手が揺れた。
1周して戻ってきたんだ。
命の波。
つながっているんだ。
生きているんだ。
波が1周して
ぼくまで戻ってきた瞬間、
みんなが大拍手。
みんなも
命のつながりを
命の波を
感じてくれた。
その100名の光景を見た途端、
みんなが100名つながっていることを
感じあえた瞬間、、
感極まって
言葉が出なくなってしまった。
あぁつながっているんだ
あぁ生きているんだ
みんなももらい泣きしたり
拍手したり。。
- おじいちゃんが旅立って間もないこと
- 8年前の震災後に東北をまわった講演会以来の福島県だったこと
- その8年前の講演会に来てくれた女性が、今回駆けつけてくれたこと
- 農業の風評被害とかタクシーで聞いてたこと
- 主催者さんが本当にあったかい人だったこと
- 場所自体が木目調で優しくあったかかったこと
- ご家族を自殺で亡くした方がいらっしゃったこと
- 穏やかな天候
- 塙町のみなさんの優しさ、、
そして過去と今の全てがつながって、、
色々なあたたかさが重なって、自治体の講演会ではありえない終わり方になった。
最後の最後は、輪になってる100名全員にハイタッチして1周する変なおじさんだった。。
2005年8月、
飛び降りて波が止まりそうになった命、、
生きててよかった。
ありがとう。
ありがトン。
全てのつながりに。