実家にいる(帰る)のが苦痛、という問題

こんにちは。

オワマル研究所の共同代表、澤登和夫(さわとん)です。

 

ここ数日でセッションが2回あったのですが、奇しくも同じ話題になりました。

 

それは

「実家にいるのが苦痛」

だということです。

 

二人の境遇は違います。

お一人は独身の女性で、普段からご両親と一緒に実家で住んでいます。

特にお母さんの目が厳しいそう。

仕事が大変なので辞めようかなという話をすると、「次は決まっているの?」

と結構言われるそうで

「結婚するまでは、ちゃんと自分で安定的な生活をしていって欲しい」

というお母さんの願望が強いようです。

 

もう一人の女性は結婚して子どもがいて、たまに実家に車で帰るそうです。

その時に、色々なことを言われてしまう。

例えば、少し太ってきたら「もう少し食生活に気をつけて体重を減らしたら」とか言われる。

健康でいてほしい、からの愛でもあるんですけど何度も言われればイライラしますよね。

 

とはいえ、二人とも実家にいる(帰る)のをあまりやめたくはありません。

実家にいる(帰る)メリットもあるからですね。

別に家族が嫌いというわけでもないし。

ストレスは感じるけど、まぁしょうがないかなと。

 

このお二人の場合、どちらも、お母さんの「娘にはこうあって欲しい」が強そうです。

それぞれきょうだいがいて、きょうだいとの比較から「あなたにはこうあって欲しい」というお母さんの希望も、話を聞いていると強そうです。

これは小さい頃から少しずつ少しずつ言われていることが多いです。

お母さんが「できなかった人生を娘に望む」ということもよくあります。

実際に上記のひとり目の方は、お母さんがお父さんの金遣いが荒くて悩んだそうで、だからこそ、娘にはお金で苦労して欲しくない、という思いがありそうです。

こうなると知らず知らず、自分がどうこうしたい、ではなくて、親が望む人生を生きている感じになっています。

知らず識らず親の目を意識して生きているので、自分がこうしたいというのがあまりありません。

「自分のやりたいことをやってね」とか言われると、それがあまりなくて困ってしまいます。

 

このようなことは、、実は、よ〜〜くあることです。

よ〜くあります。

相談もとっても多いです。

実家が嫌だけど、でも頼っている、そんな人も多いです。

出産前後の里帰りとかでもよく聞く悩みです。

だからまず伝えたいことは、決してあなたがおかしくなんてないです、極めてよくあることなんです〜。

 

という中で、

このお二人の理想としては、こうなれたらいいですね。

「親の希望する人生ではなくて、自分が望む人生を生きる」

つまり

「他人の目を意識した人生ではなくて、自分自身が気持ちいい人生を生きる」

これが理想だと思います。

ただ、さっきも書いたようにこれは簡単にできるものではありません。

自分でやるための感覚センサーがとても鈍っているので。

 

なので、ここからは人によってアプローチは色々と違います。

で、今回のお一人に対してお伝えしたことをここではご紹介します。

 

キーワードは「創る」でした。

自分の人生に自信が無い、であれば、どうやったら自信を持てるか

それは

「創れる」という感覚を持つこと。

創る、、っていうと大変そうに感じるかもしれないけど、

まずは、小さなことでもどんなことでもいいんです。

例えば、

・料理を創る

・編み物を創る

・野菜を創る(家庭菜園)

・仕事を創る(500円でメルカリで何か売るでも)

 

こんなことでもいいんです。

もうやれているものもあるかもしれませんね。

この「創ることができた」っていう感覚、それを体感することはとっても大きいのです。

そしてその創ったものが誰かの役に立つ

それはつまり、自分がなにか創って価値を提供したということ、

「あっ、私も力になれたんだ、それを創れたんだ」

この感覚、と〜っても大きいのです。

 

で、今回の女性は実は

「絵を描く」ということが小さい頃から好きでした。

近頃描いたものを見せてもらったら、本当にお上手で。

ぼくは早速、「ぼくの子どもの絵を描いてください!」とお願いしました。

もちろん絵の代金もお支払いします。

お給料以外に何かでお金をもらうという経験がなかった彼女は、びっくりしていました。

「これでいいんだ」

この感覚、感じて欲しかったのです。

 

この方はたまたま絵が見える形で上手だったけど、そうじゃなくても他にも必ず創れるものはあります。

知らず知らず創っているものに気づく、ということもあります。

 

「私も創ることができたんだ」

 

その感覚ぜひ感じてみてください。

 

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